Zabbixエージェントの「通常(Passive)」と「アクティブ(Active)」の違いをわかりやすく解説!

🔵 通常(Passive)モードとは?

Zabbixサーバーがエージェントに問い合わせて情報を取得する方式です。

特徴:

  • 通信の方向:Zabbix Server → Agent
  • ポート:エージェント側の 10050 ポートを開放する必要あり
  • 通信の主導権:Zabbix Server

例:

Server=172.16.0.100

🟢 アクティブ(Active)モードとは?

Zabbix Agentが自分からサーバーに接続して監視データを送信する方式です。

特徴:

  • 通信の方向:Agent → Zabbix Server
  • NAT環境・インターネット越しの監視に有利
  • 通信の主導権:Agent

例:

ServerActive=172.16.0.100

⚙ 併用も可能!

両方のモードを同時に設定することもできます:

Server=172.16.0.100
ServerActive=172.16.0.100

アイテムごとに「Passive」か「Active」かを使い分けることができ、柔軟な監視が可能です。

📌 比較表まとめ

比較項目通常(Passive)アクティブ(Active)
通信方向Server → AgentAgent → Server
ポート要件Agent側で10050を開ける必要あり外向き通信だけでOK
主導する側Zabbix ServerZabbix Agent
向いている環境社内ネットワークNAT越え・インターネット経由
アイテムのタイプZabbix agentZabbix agent (active)

✅ どちらを使うべき?

ケースオススメモード理由
社内LANでの監視Passive安定した接続、シンプルな設定
NAT越え・拠点間監視ActiveAgent側から自発的に送信できるため
Proxy経由の監視ActiveProxyとの連携にはActiveが必要

Zabbixの監視設計では、この PassiveとActiveの使い分けがとても重要です。
環境に応じて最適な方式を選び、効率よくインフラ監視を構築しましょう。

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