OpenSearchの主要ポート解説:9200, 9300, 9600, 9650の役割とその運用ポイント

OpenSearchは、Elasticsearchのオープンソースフォークとして設計され、多数のポートを利用して内部通信や外部APIへのアクセスを実現しています。ここでは、主要なポートについてその用途と運用上のポイントを解説します。

  • 9200/tcp
    これはOpenSearchのメインREST APIエンドポイントです。クライアントアプリケーションや管理ツールは、このポートを通じてインデックス操作、検索、クラスタ管理などの各種コマンドを実行します。一般的なAPIリクエストやデータ取得はこのポート経由で行われます。
  • 9300/tcp
    クラスタ内ノード間の通信に使用されるポートです。OpenSearchクラスタは、各ノード間でデータの同期、クラスタ状態の共有、レプリケーションの管理などを9300番ポートで行います。このポートが正しく開放されていることは、クラスタの健全性維持に不可欠です。
  • 9600/tcp
    Performance Analyzerプラグインが利用するポートです。このプラグインは各ノードのCPU、メモリ、ディスクI/Oなどのパフォーマンスメトリクスを収集し、HTTP経由で提供します。9600番ポートは、暗号化されていない通常のHTTP通信によるモニタリングに用いられます。
  • 9650/tcp
    こちらもPerformance Analyzer関連ですが、TLS(HTTPS)による暗号化通信でパフォーマンスデータを取得するためのポートです。セキュリティ要件が高い環境では、9650番ポートを通じて安全にモニタリング情報を収集できます。

各ポートはOpenSearchの運用や監視において重要な役割を果たしています。正しいポート設定とネットワーク構成を行うことで、システムのパフォーマンスとセキュリティの向上が期待できます。

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