Raspberry Piのスワップサイズを増やすには、以下の手順を実行します。
手順
- スワップファイルの設定ファイルを編集
sudo nano /etc/dphys-swapfile
CONF_SWAPSIZE
を変更
デフォルトではスワップサイズが設定されていないので、CONF_SWAPSIZE
を設定します。例えば、スワップを2GBにしたい場合は以下のように変更します。
CONF_SWAPSIZE=8192
CONF_SWAPSIZE
はスワップのサイズをMB単位で指定します。
- スワップサービスの再起動
設定を反映するために、スワップサービスを再起動します。
sudo systemctl restart dphys-swapfile
- スワップサイズの確認
正しく設定されたかを確認します。
free -m
Swap
のサイズが指定した値(上記の例では8192MB)になっていることを確認してください。
これで、Raspberry Piのスワップサイズが増えます。
8192MBにしたが2048MBになってしまった。
Raspberry Piのdphys-swapfile
では、設定によってもシステムの制限などで、指定したサイズが反映されない場合があります。このような場合には、直接スワップファイルを作成して、手動で設定する方法を試してみてください。
以下に手動で8GBのスワップファイルを作成する手順を説明します。
手順
- スワップファイルを無効にする
現在のスワップを一旦無効にします。
sudo dphys-swapfile swapoff
sudo systemctl stop dphys-swapfile
- 新しいスワップファイルを作成
8GB(8192MB)のスワップファイルを指定した場所に作成します。
sudo fallocate -l 8G /swapfile
または、fallocate
がサポートされていない場合は、dd
コマンドでも作成できます。
sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=8192
- スワップファイルのパーミッションを設定
セキュリティのため、スワップファイルのアクセス権限を制限します。
sudo chmod 600 /swapfile
- スワップファイルを有効化
作成したファイルをスワップとして利用できるようにします。
sudo mkswap /swapfile
sudo swapon /swapfile
- スワップが有効になったか確認
以下のコマンドでスワップサイズが8GBになっているか確認します。
free -m
- 起動時にスワップを自動的に有効化する
/etc/fstab
にエントリを追加して、起動時にスワップが有効になるように設定します。
echo '/swapfile none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab
これで、8GBのスワップが手動で設定されます。