各項目の解説
PKTTX/s
(Packets Transmitted per Second)
- 意味: 1秒あたりに送信されたパケットの数です。
- 用途: ネットワークインターフェースからどれだけのパケットが送信されているかを確認するための指標です。高い値が継続的に観測される場合、そのNICが忙しいことを意味します。
MbTX/s
(Megabits Transmitted per Second)
- 意味: 1秒あたりに送信されたデータ量(メガビット単位)です。
- 用途: 実際の帯域幅の使用量を示しており、ネットワークの使用状況を把握するのに役立ちます。リンクの速度(例えば10Gbps)に対してどの程度の帯域を使用しているかの判断材料になります。
PSZTX
(Packet Size Transmitted)
- 意味: 送信されたパケットの平均サイズです(バイト単位)。
- 用途: ネットワークの負荷や効率を理解するのに役立ちます。パケットサイズが大きいほど、効率的にデータが送信されている可能性がありますが、小さいサイズのパケットが多いとオーバーヘッドが増えるため、効率が低下します。
PKTRX/s
(Packets Received per Second)
- 意味: 1秒あたりに受信したパケットの数です。
- 用途: ネットワークインターフェースが1秒間にどれだけのパケットを受信しているかを示します。トラフィックの監視や負荷の原因を特定する際に役立ちます。
MbRX/s
(Megabits Received per Second)
- 意味: 1秒あたりに受信されたデータ量(メガビット単位)です。
- 用途: NICで受信しているデータ量を示します。高い受信トラフィックが発生している場合、帯域に余裕があるかどうかの判断材料になります。
PSZRX
(Packet Size Received)
- 意味: 受信したパケットの平均サイズです(バイト単位)。
- 用途: 送信の場合と同様に、パケットサイズが大きいほど効率的にデータが受信されている可能性があります。小さなパケットが多数受信されている場合、負荷が高まることがあります。
%DRPTX
(Percentage of Dropped Packets on Transmission)
- 意味: 送信時にドロップされたパケットの割合です。
- 用途: パケットが送信される際に、何らかの理由(帯域不足、バッファオーバーフローなど)でドロップされると、この値が増加します。送信時のネットワークの問題の可能性を示唆します。
%DRPRX
(Percentage of Dropped Packets on Reception)
- 意味: 受信時にドロップされたパケットの割合です。
- 用途: パケットが受信される際にドロップされた場合、この割合が示されます。受信バッファの不足や他のネットワークの問題の可能性を示します。
まとめ
これらの各項目を理解することで、ネットワークの使用状況、パケットの送受信の効率、ドロップの発生有無などを詳細に把握できます。例えば、PKTTX/s
や PKTRX/s
の値が高く MbTX/s
や MbRX/s
が低い場合、非常に小さいパケットが多く処理されていることを意味し、ネットワークのオーバーヘッドが増加している可能性があります。また、%DRPTX
や %DRPRX
が増えている場合、ネットワークの混雑やハードウェアのボトルネックの存在を示唆しているため、対応が必要です。