具体的には、アプリケーションのレビューを開始する前に、いくつかの点を確認する必要があるという内容です。以下に、メールのポイントを日本語で解説します。
要点:
- Google Fit APIを使用している場合
Google Fit APIは2024年5月1日から廃止されるため、これを使用しているアプリケーションは新たな確認プロセスに進むことができません。Fit APIを使っていない場合は問題ありません。 - 個人使用のみのアプリケーション
アプリが個人的に使用され、他の人と共有されない場合、またはユーザー数が100人未満である場合は、確認プロセスは必要ありません。未確認アプリの警告を無視して続行できるので、パブリッシュ状態を「テスト」にして、そのまま使用することが推奨されています。 - 内部使用のみのアプリケーション
会社内や自分のドメイン内でのみ使用されるアプリの場合は、「内部専用アプリ」としてマークすることで確認が不要になります。メール内のリンクを参照して、内部アプリとして設定する方法が案内されています。 - 開発/テスト/ステージング用のアプリケーション
アプリがまだ開発中、テスト中、またはステージング環境にある場合は、確認を必要としません。ただし、テストモードでのまま使用することが推奨され、アプリが公開可能な状態になってから本番に移行するべきです。 - WordPress用Gmail SMTPプラグイン
WordPressサイトの管理者のみが使用するGmail SMTPプラグインの場合、確認は不要です。この場合も、テストモードに設定してそのまま利用することが推奨されています。
重要な注意点:
- アプリの公開状態(テスト、本番)や可視性(内部、外部)を頻繁に変更すると、確認プロセスに遅延が発生する可能性があるため、必要以上の変更は避けた方が良いとされています。
次のステップ:
このメールに返信し、アプリが上記の条件に該当しないことを確認する必要があります。確認が終わると、Googleがアプリのレビューを開始し、必要な場合はさらに連絡が来るという流れになります。
要するに:
Google Fit APIや個人的、内部的、テスト段階でのアプリでないことを確認した上で、メールに返信してレビューの開始を求めるという手順です。
Google Fit APIとは?
Google Fit APIは、Googleが提供する健康およびフィットネス関連のデータを管理・追跡するためのAPIです。このAPIを使うと、アプリケーションやデバイスがユーザーの身体活動、運動、心拍数、睡眠などのフィットネスデータを取得・記録できるようになります。
主な機能:
- 活動データの追跡
歩数や消費カロリー、移動距離、アクティブな時間など、ユーザーの身体活動に関するデータを記録し、追跡します。 - 健康データの管理
心拍数、体重、血圧、血糖値などの健康に関するデータを保存し、他のアプリと共有することが可能です。 - センサーとの連携
スマートウォッチやフィットネストラッカーなどのデバイスと連携し、リアルタイムでのデータ収集やモニタリングが可能です。 - クラウド同期
収集したデータはGoogle Fitのクラウドサービスに保存され、ユーザーのGoogleアカウントに同期されます。これにより、複数のデバイスからデータにアクセスすることができます。
使われる場面:
- フィットネスアプリ(ランニング、サイクリングなどの運動アプリ)
- 健康管理アプリ(体重、食事、睡眠、心拍数の管理など)
- ウェアラブルデバイス(スマートウォッチやフィットネストラッカー)と連携した健康データの記録
終了予定:
Googleは2024年5月1日からGoogle Fit APIの新規確認リクエストを受け付けないと発表しています。つまり、新たにGoogle Fit APIを使いたいアプリはこの日以降、Googleの確認を受けることができなくなるということです。
Google Fit APIの機能が停止するわけではありませんが、新しいアプリの登録や、APIスコープの使用に関する承認が得られなくなるため、今後の使用に制限がかかる可能性があります。