APTアップデート時に以下のような警告が表示される場合があります。
Removable bootloader found at '/boot/efi/EFI/BOOT/BOOTX64.efi', but GRUB packages not set up to update it!
Run the following command:
echo 'grub-efi-amd64 grub2/force_efi_extra_removable boolean true' | debconf-set-selections -v -u
Then reinstall GRUB with 'apt install --reinstall grub-efi-amd64'
背景と現状
- 警告内容の意味
EFI環境下で、GRUBがリムーバブルブートローダ(/boot/efi/EFI/BOOT/BOOTX64.efi)の更新対象に含まれていないことを示しています。 - Proxmox VEの起動状況
多くの場合、Proxmox VEは専用のEFIエントリ(例:proxmox
)から起動しており、システムは正常に動作しています。そのため、この警告は必ずしもシステムの不具合を意味するものではありません。
対応手順(必要な場合のみ)
EFIリムーバブルブートローダの更新が必要な環境(例:USBメディア等を利用した起動)であれば、以下の手順を実施してください。
- debconf設定の変更
GRUBがリムーバブルブートローダも更新対象とするよう、以下のコマンドで設定を行います。echo 'grub-efi-amd64 grub2/force_efi_extra_removable boolean true' | debconf-set-selections -v -u
- GRUBパッケージの再インストール
設定変更を反映するため、GRUBパッケージを再インストールします。apt install --reinstall grub-efi-amd64
必要性の判断
- 必要な場合
EFIリムーバブルブートローダ(例:USBやその他リムーバブルメディアからの起動)を利用する場合、上記手順を実施することで、アップデート時の警告が解消され、ブートローダが正しく更新されます。 - 必要でない場合
Proxmox VEの通常運用では、専用のEFIエントリ(今回の例では「proxmox」)から起動しているため、リムーバブルブートローダの更新は不要です。警告が表示されてもシステム自体には影響がないため、特段の対応は必要ありません。
まとめ
結論として、特にEFIリムーバブルブートローダからの起動を利用していない環境では、警告は無視しても問題ありません。必要性がなければ、無理に設定変更やGRUB再インストールを行う必要はありません。
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